3月30日 六義園の枝垂れ桜 [庭園]
毎年のことですが、この時期、日本人は桜の開花情報がとても気になります。テレビで紹介されていた六義園の枝垂れ桜、一度見てみたいと思いつつ、今までチャンスを逸していましたが、初めて見物してきました。
来たかいがありました、圧巻です!東京都内でこんな見事な枝垂れ桜が見られるんですね。入口近くにあって、六義園のシンボルとなっています。樹齢は60年ほどとのことです。
樹の下は、さすがに見ごろだけあって、平日だというのに、たくさんの見物客。写真を撮るのも一苦労です。
枝垂れの開花は、ソメイヨシノより早いんですね。でもまだ、満開ではないんです。7分咲きといったところでしょうか?ソメイヨシノよりピンクが濃くて、華やかな印象です。
柳沢吉保が300年前に造ったというこの六義園、小石川後楽園と並んで江戸の二代名園と言われますが、国の「特別名勝」らしく、とても手入れの生き届いた庭園でした。 紅葉も素晴らしいんでしょうね。秋にもう一度来ましょう。
6月12日 鳩山会館のバラ [庭園]
先週辞任したばかりの鳩山首相ですが、ご一族の邸宅は、文京区音羽の鳩山会館として公開されていて、バラの庭も素敵だと聞いていました。今朝はふと思いついて、訪ねてみることにしました。
これが、丘の上の通称音羽御殿です。イギリス風の邸宅の前に広がる庭園にはピークを過ぎたとはいえ、バラがたくさん咲いていました。手前にも見えますが、つつじも見事に満開でした。
我が家でも開花したばかりですが、ブラックティーが何株もありました。見事な大輪です。
大株のクイーンエリザベス。柔らかいピンクの大きな花弁が、とてもいい香りでした。
平和の象徴、ピースが満開。
この瀟洒な洋館を建てたのは、鳩山一郎氏。孫にあたる鳩山由紀夫さん、邦夫さん兄弟も、ここで少年期を過ごしたということです。
建物の随所に鳩山家のシンボルであり、平和の象徴である鳩がデザインされています。屋根の上には知恵の象徴でしょうか、ミミズクの彫刻。バルコニーの上には、立派な鹿のレリーフも。
室内の各所には、美しいステンドグラスがはめこまれていました。必ず鳩がどこかにいるんです。
パンフレットの表紙に載っている、一番大きなものは、階段の踊り場にありました。素晴らしい意匠のステンドグラスでした。ここにももちろん鳩が飛んでいます。
こうしてみると、友愛の精神を掲げる、鳩山家がいかに名前に誇りをもっていたかが窺われましたが、皮肉なもので、入場者数は、鳩山首相が先週、辞任してからの方が増加しているそうです。そういえば、観光バスが鳩山邸入口付近の大通りに何台も停車していました。
7月3日 北海道ガーデン街道レポート「十勝編」① [庭園]
先週は、一年ぶりに北海道に行ってきました。昨年網走で入籍した娘夫妻が、今秋挙げる式の打ち合わせが目的ではありますが、せっかくの夏の北海道です、ついでに昨年行程の半分ほどドライブした、【北海道ガーデン街道】の残り半分を見てこようと、網走4日間の滞在中、一泊は十勝、帯広まで足を伸ばしてきました。
北海道ガーデン街道は代表的な美しいガーデンが集中している、旭川~富良野~十勝を結ぶ全長約200kmの街道です。前回は旭川の「上野ファーム」や、富良野の「風のガーデン」を楽しみましたが、今回は十勝平野です。
ガーデン街道東端の広大な十勝帯広エリアにはいくつものガーデンや森がラインナップされていますが、短期滞在では全て周れません。中年妻がまず押さえたいと選んだのは真鍋庭園と紫竹ガーデンです。
最初のガーデンは真鍋庭園です。入口の左右は真鍋庭園の象徴、樹高の高い針葉樹が整列して、門のようになっていました。
エントランスゲート付近は色鮮やかな針葉樹とコニファーで北欧のイメージです。
赤屋根の家は真鍋家の住居用でチロル風の素敵な建物。建材は自己山林から切り出したもので賄っているそうです。
常緑針葉樹だけでなく、こんな背高のっぽの落葉樹も異国風です。スウェーデン・ポプラ。
真鍋庭園は日本一の面積だという、日本初のコニファーガーデン。北欧やカナダの美しい針葉樹が中心の、独特の景観です。ちょっと外国にいるような雰囲気を感じさせるガーデンでした。
宿泊地は旅行業界の娘の手配で、十勝川温泉。十勝川が目の前という素晴らしいロケーションの十勝川第一ホテルに一泊させてもらいました。
なんと露天風呂付きのお部屋というぜい沢!ドイツのバーデンバーデンと十勝川温泉にしかないという【モール温泉】は見るからに滋養豊富な薄茶色の温泉です。肌によさそうな心地よい 泉質でした。
湯上がりに、十勝の地ビールをいただきました。黒ビールを選択。まろやかで香り高い味に大感激。
7月4日 北海道ガーデン街道レポート「十勝編」② [庭園]
北海道ガーデン街道・十勝編の続きです。
真鍋庭園の翌日に訪れたのはお花畑が素晴らしいという噂の【紫竹ガーデン】です。
今回イチオシの【紫竹ガーデン】の入口です。この日は十勝地方も30度近くあり、暑かった!
野原と花が大好きなオーナーの紫竹昭葉さんが、1万8000坪という広大な牧草地を横入して、すこしづつ作っていったというお花畑。6月から7月は、ルピナスやクレマチスやシャクヤク、デルフィニュウム、ヘメロカリス、などが次々に咲き続ける時期だということでした。
かわいいログハウスや、スイングチェアなどのガーデンアイテムがこのガーデンに似合っていて、素敵です。
紫竹さんは80歳を過ぎた今でも花柄ファッションに身を包み、毎日元気な姿でガーデンの手入れやゲストの対応をしていると、先日テレビでも拝見していましたが、果たして、そのお姿に接することができました!。
続いて廻ったガーデンは、【六花の森】。北海道を代表する銘菓・六花亭が、十勝・中札内エリアに展開する施設で、自然の森とアートが両方楽しめるようになっています。
山岳画家・坂本直行が六花亭の包装紙に描いた「十勝六花」など、記念館では貴重な作品を展示していました。六花の森は、その六花亭の包装紙に描かれた、まさに「十勝六花」の草花の森なんです。
北海道はバラにはまだ早い季節でしたが、あちこちに咲いているのは北海道ならではのハマナスです。
ハマナス群生地の向こうの丘に見えるのは「考える人」をモチーフにしたオブジェでした。
六花の森にはアヤメが、今が旬と咲いていました。東京と2カ月違います。
遊歩道を進んでいくと美術館のような建物が。森に隣接して六花亭の工場も共存しています。ガラス張りのところは、社員食堂のようでした。ちょうどお昼時でしたので、工場の方がランチを取りながら談笑しているのが、きれいな芝生越しに見えました。
十勝は広大で、まだまだ見て廻りたいところがたくさんあります。【十勝千年の森】や【十勝ヒルズ】も見たかったのですが今回は見送りです。十勝帯広も暑いとはいえ、湿度が少なく、東京の暑さとは質が違いますね。また戻って来ようと思います。
6月24-26日 大雪の森 [庭園]
先月は息子夫婦と九州。そして今回、毎年訪ねている娘夫婦の住む北海道・網走へ行ってきました。ずーとすっきりしない長梅雨の東京から女満別空港に降りたら、雲ひとつない晴天に大感激!実は網走も昨日まではずっと曇りで、2週間ぶりの晴れだそうでした。
能取岬からの遠望。知床連山がくっきりと見渡せました。能取岬は空港からも近く、晴れていれば見事な景観ですね。
10年前に訪れた時は11月の風が強い日で、寒くて、曇りだったので何にも見えなかったのですが、こんなに素晴らしいところだったとは!
翌日は今回の主目的である、大雪の森ガーデンを目指して旭川へ3時間のドライブです。
途中で娘の案内で立ち寄った新名所です。大雪山の近く、上川町にあった、映画「許されざる者」撮影現場。
そして「大雪森のガーデン」に到着。 近年話題になっている「北海道ガーデン街道」に新たに加わったガーデンです。私達も2010年に、旭川出身の上野砂由紀さんの庭「上野ファーム」や富良野の「風のガーデン」を、また2011年には、十勝エリアの「真鍋庭園」や「紫竹ガーデン」「六花の森」を訪れ、北海道ならではの美しい庭園を堪能してきました。今回の「大雪森のガーデン」は、今や北海道を代表するガーデナーである上野砂由紀さんが中心となってデザインした森の中のガーデンで、昨年7月に部分オープン、今年4月にグランドオープンしたばかりです。
今の時期はルピナスが良く目立っていました。黒ユリやエゾルリソウなど、北海道らしい野草たちも咲いていましたが、やはり樹々の新緑が美しいまさに森のガーデンでした。 バラのシーズンは、北海道はまだ1か月以上先なので、つぼみ状態でしたのでちと残念。
旭川・上川町は旭岳を中心とする大雪の山々に抱かれた地域で本当に美しい景観の町です。この大雪の森ガーデンには、あの著名なレストランMIKUNIも出店しています。
娘が何とか予約を取ってくれた、「フラテッロ・ディ・ミクニ」のランチは味も眺望も最高でした。 大雪山系NO.1の景観と称されるここ大雪高原旭ヶ丘は素晴らしく魅力的な場所でした。
次はバラの季節にまた来たい!
8月15日 北海道ドライブMemo(ガーデン街道完走記① [庭園]
一ヶ月超えの久しぶりブログ更新です。7月中旬からは北海道へクルマでのロングツーリングを実行し、今月は東京の記録的連続猛暑の中、朝夕のバラ達の水遣りでヘタリ気味でした。
さて今回の北海道ドライブでは道央・道東を周遊しましたが、道中、今までカバーしていなかった「十勝ヒルズ」「十勝千年の森」を見学できたので、旭川~十勝を結ぶ『北海道ガーデン街道』の主要8ガーデンを制覇したことになりました。今日はその記録をやっとアップしました。
7月15日に訪問したのは「十勝ヒルズ」
十勝ヒルズのローズガーデンはこの頃、まだまだバラが見ごろでした。サルビアや各種のハーブも見事。
散歩道にそって配置されたレディー・オブ・シャーロットはリンゴの香りがするオレンジレッドのバラ。
ハーブガーデンにも癒されます。
ヴィーズ・ポタジェは「食」がテーマの見て美しく食べて美味しいガーデン。無農薬栽培のこの菜園からは様々な野菜が収穫され・・・
この「ファームレストラン・ヴィーズ 」で食べることができます!
ぎりぎり間に合ったランチ・ビュッフェはメインの肉や魚料理の他、自家栽培の豊富な野菜や豆料理がたくさん楽しめて、まさに十勝の「ファーム」レストランの名の通りでした。
8月16日 北海道ドライブMemo(ガーデン街道完走記②) [庭園]
7月22日には「十勝千年の森」へ。
「十勝千年の森」は世界一に認定押された北海道ガーデン。2012英国ガーデンデザイナーズ協会の大賞を受賞したという、北海道ガーデン街道完走(?)にふさわしい、確かに素晴らしいガーデンでした。
まずはせせらぎと野鳥の声を聞きながら雑木林の散歩道を抜け
バラ好きとしてはやはりローズガーデン。
ここはあの、デビッドオースティンローズ社とコラボレーションしているようです
バラ図鑑でよく目にする、様々なデビッドオースチン品種が咲き誇っていました。
カフェも併設されてる納屋にはガーデナーの道具が。
さりげないモノの見せ方。ガーデナーのセンスが窺えます。
ファームガーデンエリアの、これはキッチンガーデンです。
さて、2010年に、旭川「上野ファーム」・富良野「風のガーデン」を、2011年には十勝「真鍋庭園」・「紫竹ガーデン」・「六花の森」、昨年は旭川「大雪森のガーデン」と6ガーデンを廻ってきました。そして今回の「十勝ヒルズ」・「十勝千年の森」で、ようやく北海道ガーデン街道代表の8ガーデン制覇となった訳です。もう一度廻りたい!秋もいいでしょうね!